会社員の給料(労働者の収入)で豊かになるのは無理ゲー|それは縛りプレイすぎ


地方中小企業勤務の万年係長ですが、全国区の一般社団法人(全国40支部)のオーナー(登記簿の所有権者)かつ、その法人の絡みの営利事業の経営者をしています。

雑費は全て経費で落とせるので、個人の生活費はもはやかかってません。

なので、会社員としての給料は全額積立投資信託へ投入、ボーナスは全額事業仕入れに使って倍々ゲームで増やしています。

衰退傾向の地方中小企業に勤めていますので、雇用条件は悪いです。労働者としては中の下くらいじゃないでしょうか。

ですから、若手社員は30歳までに辞めます(条件の良いところへ転職)。入社後数年で生涯所得が上がらなさすぎるのに気づくのでしょう。

辞めなかった一握りのおじさん社員の目指すのは、出世と昇給。

ま、そうじゃない人もいますけどね。

うーん、経済システムがわかっている僕からすると、転職も出世も、どっちも豊かにはなれない無理ゲーで、そもそもの考え方・働き方を変えないといけないのになぁ、と歯がゆくかつ生温かく見守っています。

その理屈というか理論を解説します。

労働者階級と生産者階級の違い


そもそもなんですが、仕事には大きく分けて2つあります。産業革命以降の資本主義社会では。

それは生産者階級と労働者階級です。

社会の授業で、一瞬だけ勉強しましたよね。詳しくは教わりません。国民の90%以上は労働者階級で一生過ごしてほしい国の方針で。

労働者階級とは、文字通り労働して賃金をもらう人たちのことです。

そして、そこには賃金の高さに応じて序列みたいなのがあります。

労働者階級の序列と年収規模


その労働者階級の年収目安と序列とは以下の通りです。

①会社役員(雇われ):800万〜1000万円代

②上場企業社員・公務員:500万〜900万円

③中小企業社員(都市部):400万〜600万円

④中小企業社員(地方部):300万〜500万円

⑤契約社員など非正規雇用:200万〜300万円

⑥アルバイトなど時給労働:200万円以下

みんな、知ってますよね。

そして、労働者階級のほとんどの人が、何の疑いもなく、この序列の上へ上へと向かいます。

しかしながら、労働者の年収って、結局どこまでいっても年収何百万円(7桁)で、ほんの一握りの頂点労働者(雇われ役員・医師・弁護士など)でなんとか1000万円超え(8桁)でも、最初の数字はだいたいほとんど「1」ですね。

実際、年収1000万円あると裕福に思われますが(ない人はすごく良い想像をしてる)、住宅・車所有+子供二人大学まで、となると、カツカツまたはちょっと足らないです。

しかも、労働者の年収が7桁後半とか8桁前半とかになるのは基本的に50代以降〜退職までの10年くらいの短期間です。

労働者の生涯所得は三角形の面積ですから、仕方がありません。

話は長くなりましたが、このようなことが労働者階級は豊かになれない理由で、労働者のまま富裕層を目指すのが「無理ゲー」と言われる所以です。

だって、労働者としてめざましく利益を出しても、給料に反映されるのは、企業が経費・投資・税金を払った残りのなかから、さらに株主(生産者階級)が権利収入をとった残りの、その他大勢(労働者階級)による頭割りですからね。

あ、あと労働者としての所得は経費がかけられず、問答無用で天引きでがっつり高額課税されるのも致命的です。

可処分所得で言えば、年収500万円サラリーマンと年収300万円自営業者が同じくらいですかね。

さらに、仕事を辞めると途端に無収入になるのも高リスクですし、そもそも65歳までしか稼げない期限つき収入です。

色々並べると労働者の収入って、もはや縛りプレイ以外の何ものでもありません(笑)

生産者階級の年収は青天井(ただし底もなし)


生産者階級、要するに起業家(法人オーナー・個人事業主)の年収は当たり前ですが天井はありません。

当たれば8桁はもちろん、9桁、10桁という猛者もいます。

ま、経験上(自分とか友人の)、個人規模(夫婦で切り盛りできる規模)だと年収2〜3000万円くらいが限界で、そっから先は労働者を雇う(お金を働かせる)感じでしょうか。

ただし、労働者を雇い始めると、相当能率は悪くなります。

なぜなら

①増加した利益の半分くらいを人件費に削られる

②労働者は経営者ほどモチベーションが高くなく、すぐサボるし諦めるので業績が上がりにくい

③そもそも労働者は経営者ほど能力値が高くなく、無駄が多い

④できる労働者を育てすぎると起業されて競合化し、利益を削られる

ま、でも人を雇わないと収入は増えないので、ロスとリスクを垂れ流しでも仕方はないのでしょうが。

※僕個人としてはパート以外のフルタイムで人を雇う規模にするつもりはありません。面倒くさいし、もう十分。

と、良いこと尽くしのような生産者階級ですが、そんなに世の中は甘くはないですよね。

起業者の5年以上生残率は5%未満と言われています。

そりゃ、起業時にブルーオーシャンでも、儲かるとなればすぐに競合が乱立し、血を血で洗うレッドオーシャンになりますから。

そして、初期投資の回収はおろか、回転資金に借金投入とかでもがけばもがくほど負債は拡がり、潰れる頃には地獄の借金もつれです。

怖すぎる(笑)

ちなみに僕は起業後10年になりますが、まぁまぁ順調に伸びてます。

具体的には、競合に負けないSEO技術・勝ち負けの嗅ぎ分けとビビらず投資・専売権(これがデカい)ですかね。

なお、「ビビらず投資」というのも非常に重要なんですが、僕の場合、会社員は辞めていない+妻も別事業で会社員並みに稼いでいる、というのがビビらずに済んでる理由です。

中古ドメイン購入とか新規商品の仕入れとかは、会社員のボーナスを使ってます。失敗しても、賞与ってあぶく銭みたいなもんですからね。

結論:会社員+起業が最強


これって、本当に多くの人が言っていて、僕自身もそうなんですが、会社員+起業というのが、やっぱり最強です。

※労働者でなく会社員なのは、公務員は法律で起業が禁止されているからです。

事業が成功すれば収入は青天井だし、法人化して労働者卒業も夢ではありません。

また、事業が失敗しても、労働者収入があれば最低限の生活は維持できます。

起業→事業運営の最大の難関は、倒産のリスクに怯える精神的ストレス(これは絶対になくならない)からの、ビビって事業投資できないという心の壁です。

会社員を辞めないことで、この最大の難関をクリアしやすくなるので、結果として事業の好調は続きます。

あと、変化球ですが事業がピンチ(または一時金が必要)な時は、サラリーマンとして多目的ローンが借りられるのも大きいですね。

ちなみに、こういう話をすると、「副業」というキーワードが浮かび上がってきますが、副業を始めた人のその事業は、たぶん最後まで副業止まりです。

起業って「副」でできるほど甘いもんじゃなく、そのメンタリティだと生きることがかかっている競合者に必ず負けます。

やるなら、起業が「主」で会社員が「副」の一択ですよ。

そして、起業したなら、「副」である会社内での悲喜こもごもや人間関係とかは完全に無視スルーでいきましょう。

無事、生産者階級に到達したら、労働者階級の出来事など、取るに足らないどうでもいいことになりますから。