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人間は、生まれてから成長し、大人になり、老い、消えていくなかで様々な欲求を満たそうと生きていきますが、その重要度と満たされていく順番について考察するとともに、それらがだいたい満たされたら何を考えるのか、実際に僕自身が50年近く生きてきた経験をまじえ、個人的な見解を述べます。
①生きるための欲求
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人間は動物ですので、もっとも下層な欲求として「生きるための欲求」があります。
よく、三大欲求と言われますが、三大ではなく「食欲」と「睡眠欲」が動物として命をつなぐための二大欲求だと思います。
さすがに、日本は先進国で、セーフティネットも充実していますので、この欲求が満たされない人は少ないと思います。
②愛情への欲求
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三大欲求の残り一つに密接に関連していますが、人は動物として子孫を残そうという本能があります。
もちろん、人間と動物を隔てるのは「理性」ですから、これは愛情への欲求という形で昇華します。
具体的には、彼氏彼女ができ、結婚し、子供を作り、育てていくという流れです。
ほとんどの人が、これも満たされていく欲求ですが、一部そうでもない人生を送る人もいます。
また、単に動物的に子供を育てるだけでなく、より優秀に育てたいという二次的な欲求も一般的です。
個人的には、中学生頃から彼女いない歴0年、23歳で結婚してから妻ともずっと仲が良いので満たされています。
子供も、娘は国立大の大学院に進学したり、息子は国内でもトップ競技者になったりで、二次的な欲求も満たされています。
③存在意義への欲求
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人間は社会性の動物なので、集団における自身の存在意義を感じたいものです。
大人になり、社会に出ればなおさらです。
ただし、会社や地域といったミニマムな存在意義を求めるか、社会全体のなかでの存在意義を求めるかは、人それぞれで、主に視野の広さによって対象範囲が決まります。
僕は、100人程度の小さな会社に就職したので、ミニマムな場所での存在意義には早々に見切りをつけ、20~30代前半は競技の県チャンピオンでした。
でも、それでも範囲が狭く満足できなかったので、30台中盤~40代前半は頑張って日本代表になりました。
もちろん、競技者としての終着点は世界チャンピオンただ一人なのですが、それほど素質もないし、アジア3位でそこそこ満足して引退しました。
④名声への欲求
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これは③の続きのようなものですが、特に男性に強い欲求です。
③の母集団のなかで高い位置に立ちたいという欲求ですね。
これも対象範囲は様々で、会社や地域といった小さな範囲での上を目指す人から、国内トップ、世界トップを目指す人まで様々です。
ただし、ほとんどの人が身の回りの小さな世界でのトップを目指します。
遥か遠くにあるエベレストよりも、遠くにある富士山よりも、住んでいる場所の名もない山が高く見えるのと同じ理論です。
そして、どの山に登るかで、次の⑤の欲求の満たされ具合が大まかに決まります。
僕個人は、競技界の日本連盟でわりとトップのほうですが、そこまで名声欲は強くないので、面倒臭いので辞めたいなと思っています。
⑤富への欲求
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ほとんどの人が持ちながら、ほとんどの人が満たされていない欲求です。
満たされない人は、主に③と④で失敗した、または、目指した山が低かったことが原因です。
ちゃんと手順を踏まずに、いきなりこの欲求を満たそうとしても、宝くじ級の幸運がないかぎり、満たされることはありません。
ちなみに僕自身は、競技実績を踏み台にメディア運営を展開しており、そんなに裕福でもありませんが、同年代のサラリーマンの平均年収よりはちょっと倍程度あります。
この欲求は求めればきりがないので、僕はそこそこで満足することにしています。
知足というやつですね。
欲求がだいたい満たされたら考えること
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ということで、50歳手前にして、だいたい人間が欲求するものは手に入れました。
というか、それほどのものではありませんが、先ほども書いたように、ほどほどで満足することにしました。
で、結局、最後はどうなるかと言えば、身の回りの人と争ったり競ったりせず、のんびりと穏やかに生きていきたいですね。
そのためには、あともう少しだけ頑張って、自分のメディア運営を安定させないといけません。