「ワニ肉」や「カンガルー肉」と並び、今大人気!? |
「ラクダ」とは?
「こぶに水を貯める」は嘘!?砂漠環境に特化した珍生物
「ラクダ」とは、ウシ目・ラクダ科・ラクダ属に属する生物の総称で、背中にこぶを1つ持つ「ヒトコブラクダ」と、こぶを2つ持つ「フタコブラクダ」の計2種が現存しています(近縁種は4種、アルパカ・ビクーニャ・リャマ・グアナコ)。ラクダは乾燥地帯に適応したその特殊な体の構造から、砂漠等において古くから家畜として重宝されてきました。砂塵から目を守る長いまつ毛に哺乳類では珍しい発達した瞬膜、鼻の穴は閉じることができる上、断熱材としても働いている背中のこぶには大量のエネルギーを貯蓄しています。おまけに彼らは塩分濃度の高い水を飲むことも可能で、まさしく砂漠の生活に特化した生物と言えますね。ちなみに彼らの背中のこぶには脂肪が詰まっており、よく耳にする「ラクダは背中のこぶに水を貯める」というのはその容姿から誤解されている迷信です。彼らはこぶに水分を溜めるのではなく、血液中に水分を蓄えているのです。その量なんと約80リットル!数日間水を飲まなくても平気だというのも頷ずけますね。
「ラクダ」の栄養価とその歴史
ヘルシーで高タンパク!肉はもちろん乳製品にも注目
近年の健康志向により注目を浴び始めたラクダの肉。現在、日本に入って来るラクダ肉の多くはオーストラリア産のものになります。オーストラリアに渡ってきたのは1840年、カナリア諸島から輸入されてきたのが始まりです。ラクダ肉は低脂肪でコレステロールが極めて低く、そして高タンパク。その栄養面から、国際心臓病協会の承認も受けているとのことです。古来よりラクダは食材として重宝されてきましたが、その多くは肉ではなく、乳を利用したものでした。ラクダは当時乳用の家畜として主に扱われていたヤギやヒツジに比べ授乳期間が長く、生産量も一日に5リットル以上と非常に優れています。近年ではその豊富な栄養価が着目され始め、「ラクダミルク」製品の開発もすすめられています。ラクダにはまだまだ多くの可能性が秘められていそうですね。
「ラクダ」料理の実食レポート
こぶバーガーにヘルシー串焼き
さてそれでは実際にラクダの肉を使用した料理を作っていきたいと思います。今回入手したのは100%ラクダ肉でできた「こぶバーガー」用のラクダパティと、味付け済みのカットラクダ肉です。そう、どちらもすでに”味付け済み”。やはり牛や豚などに比べれば味に癖があるでしょうからね、全く味付けがされていないと逆に不安です。これは嬉しい仕様ですね。見た目はとっても美味しそう! |
まずは初めにカットラクダ肉を付属の竹串に刺して、串焼きにしてみましょう。スパイスの香りが食欲をそそります。味付けはかなり濃そうなので、何も付けずにそのままグリルへ!
下味付きというのはとても楽! |
さてさてその間に、ハンバーガー用ラクダパティをフライパンで焼き上げていきましょう。蓋をしようか迷いましたが、パティ自体が薄いため表面をやや強火でカリッと焼き上げれば中までしっかりと火は通ります。
やや独特な肉色 |
焼き上がりはとってもなめらかで舌触りがよさそう? |
10分もかからず焼きあがりました。表面がとてもなめらかで良い感じ。言われなければラクダとは思いませんね。さて、焼きあがったパティを使い、いよいよハンバーガーを組み上げていきましょう。
バンズはあらかじめコンガリと焼き上げます |
焼いたバンズの上にレタス、そしてラクダパティを乗せていきます。かなりの重量感…ハーブの良い香りが周囲に広がり、食欲をそそります。本当ならば、ラクダパティを焼いたフライパンに残った肉汁を使用してグレイビーソースを作ろうと思っていたのですが、さすがはヘルシーラクダ肉。肉汁が全くといっていいほど出ませんでした。諦めて市販のソースを使用します。
さてここからはラストスパート。串焼きが焼きあがる前に一気に作り上げていきますね。
分厚くカットしたトマトを乗せ |
少し温めてしなっとさせた新タマネギをトッピング |
こぶバーガー完成! |
揚げたてのフライドポテトを添えて、焼きあがったラクダの串焼きを盛りつければ…完成!「こぶバーガー」と「ラクダの串焼き」です。見た目は牛や豚に比べるとややワイルド?しかしそれが妙にそそります。
「こぶバーガー」&「ラクダの串焼き」 |
気になるそのお味は?
歯ごたえがよく、とてもヘルシー!濃厚な風味がくせになる?
The Meat Guy
The Meat Guy