アジング初心者の釣り方の基本(仕掛けやポイント)とおすすめタックル(ロッド・リール・ジグヘッド・ワーム・ルアー・ライン)について解説します
■アジングって何?
●アジのルアー釣り
アジングとはアジのルアー釣りのことです。かつてはアジ釣りと言えばさびき釣りが主流でした。しかし、近年の釣りのスポーツ化にともない広く普及した釣り方がアジングで、あまり経費もかからないことから、特に若年層を中心にブームとなっています。
■アジングのポイントは?
●外洋に面した街灯のある港
では、アジングに適した釣りのポイントとはどんな場所でしょう?
ずばり、外洋に面した街頭のある港です。
昼間は外敵から逃れて外洋や湾の底にいることの多いアジですが、夜間になると港に入ってきて、街頭の明かりに集まる表層の小魚や甲殻類を捕食します。
このタイミングでルアーを泳がすのが、もっとも初心者にも簡単な方法です。
■アジングに必要な仕掛け・タックルは?
●ロッド・リール・ライン・ルアー(ジグヘッド+ワーム)またはメタルジグ
こちらが、もっとも基本的で初歩のアジングのタックル・仕掛けです。
図を見ていただければ一目瞭然ですが、ロッド・リール・ライン・ルアー(ジグヘッド・ワーム)というシンプルな仕掛けになります。
■初心者におすすめのアジング入門セット
●ダイワ・シマノ・メジャークラフトが安心
OGK(オージーケー) 初めてのアジング入門セット 702LS HJANS702
初心者の方にまずおすすめしたいのが、アジングに必要なタックル=ロッド・リール・ライン・ジグヘッド・ワームなどがオールインワンになった「アジング入門セット」です。
あまり格安なものは性能にフアンがありますので、やはり釣りの有名メーカーであるダイワの初心者アジングセットあたりがおすすめです。
このほかにも、シマノやメジャークラフトといった有名メーカーのセットもあります。
■アジング初心者におすすめのロッド
●扱いやすい6フィートタイプが最適
メジャークラフト 釣り竿 スピニングロッド ソルパラ アジング SPS-S662AJI 6.6フィート
アジング用のロッドには6~8フィートのタイプがありますが、長いロッドは後述するスプリットシンカーやキャロリングといった仕掛けを使った遠投用に使用することが多いロッドです。
初心者の方には、短くて扱いやすい6フィート以内がおすすめです。上のロッドは、メジャークラフト製の比較的リーズナブルな入門タイプになります。
■アジング初心者におすすめのリール
●小型のスピニングリールがおすすめ
ダイワ(Daiwa) スピニングリール 16 リーガル 2004H PE付 (2000サイズ)
アジング初心者には短めの6フィートタイプのロッドがおすすめですので、使用するリールもバランスを考慮して小型のスピニングリールが最適です。
上のリールは、安心のダイワ製で、標準的な0.4号ラインがセットになった初心者むきのリーズナブルなリールです。
■アジング初心者におすすめのライン
●標準的な0.4号が最適
アジングに使用するラインの太さは0.4号が標準的で、これより細いと繊細なアクションができるメリットが、これより太いと遠投しやすいメリットがあります。
なお、ラインは細いほうが切れやすいかわりに、アジに見えずらく警戒されにくくなり、太いほうが切れにくいかわりに、アジに見えやすく警戒されやすくなります。
■ジグヘッドの種類と使い分け
●丸型・円柱型・矢じり型・ダイヤモンド型
アジングのワームを取り付けるジグヘッドの基本となるのが丸型ジグヘッドです。
フォール(落とす)・スイム(泳がす)・ダート(上下運動)いずれにも無難に対応できます。
円柱型ジグヘッドは、投げて巻いてくる、いわゆるタダ巻きでのスイムに適しています。
矢じり型のジグヘッドは、ボトム(底層)からのダートに向いたタイプです。
また、丸型のバリエーションであるダイヤモンド型ジグヘッドは、多角形の表面が光を乱反射してアジにアピールするため、アクションの苦手な初心者におすすめのジグヘッドです。
●おすすめジグヘッド収納ケース
なお、ジグヘッドはこちらのような専用ケースに収納しておくと、現場での取り換えがスムーズになりおすすめです。
■ワームの種類と使い分け
●ピンテール・カーリーテール・ビビッドテール・ファットフォルム
アジング用ワームの基本となるのが、こちらのような直線の長い尾を持つピンテールタイプです。
小魚を模したワームなので、初心者の基本スタイルである、タダ巻きスイムに最適になります。
曲がった尾を持つカーリーテールタイプは、上下運動でヒラヒラとアジにアピールしやすい、フォールやダートに向いたタイプのアジング用ワームです。
矢じり型ジグヘッドとの相性も良好です。
短い尾を持つビビッドテールタイプは、警戒心の強いアジに対して有効な、アピールが渋めのアジング用ワームです。
ゴカイやエビを模したワームなので、底層で威力を発揮します。
太くて短いファットフォルムワームは、フナムシや甲殻類を模したワームで、他のタイプのワームに反応がない場合の切り札になります。
逆に、アジの活性のよい時に効率的なのが、メタルジグと呼ばれるハードルアーです。いくつか持っておくことをおすすめします。
■ワームの色の使い分け
●アピール系からナチュラル系まで
アジング用ワームには様々な色がありますが、これには理由があります。
まず、アジには色覚がなく、見る対象を周囲とのコントラストで見ています。アジに見えやすいのが海水色(青~緑)の補色となるピンク・黄色・オレンジ色などアピール系で、見えにくいのが海水色と同色系の青色や緑色などナチュラル系です。
また、中間的なのがホワイトで、もっとも見えにくいのが透明系になります。
アジにワームが見えないとそもそもだめですし、見えすぎると警戒されてしまいます。ワームの色の使い分けと海のコンディションの関係は以下の通りです。
①夜間や濁り海水:アピール系
②明るい夜間など:白
③昼間や透明海水:ナチュラル系や透明
■アジングの基本アクション
●タダ巻き
初心者が最初に行い、またアジングアクションの基本となるのが、投げて巻いてくるだけのタダ巻きです。意外とタダ巻きで釣れるのが、ある意味アジングの魅力とも言えます。
●カウントダウン
いくらワームの選定がよくても、アジのいない水深を巻いてもアタリはありません。
アジは夜間は表層に、昼間は底層にいますが、これは基本であり、必ずその通りではありますん。
カウントダウンはタダ巻きアクションのバリエーションで、ルアー着水からカウントダウンをすることで、常に一定の深度を巻いてくるアクションです。
アタリがない場合は、表層から底層まで探り、アタリのある深度を徹底的に攻めましょう。
●トウィッチアンドフォール
トウィッチアンドフォールは、初心者の方が最初に覚えるべき基本アクションで、図のようにフォールとスイムを繰り返しながら巻いてくる方法です。
アジの習性として、フォール中にアタリがくることが多いので、いつでも合わせられるように集中しておきましょう。
■ブレイクポイントの仕掛け
●スプリットシンカーやキャロリングを使う
やや沖の急深部=かけ上がりやブレイクポイントと呼ばれるポイントを攻める時に、ルアーを遠くに飛ばすために必要となるのが、スプリットシンカーと呼ばれる錘です。
また、さらに遠くにキャスティングする場合は、キャロリング・Mキャロと呼ばれる仕掛けを使用します。
■さらにアジングを知りたい方は
さらにアジングについて詳しく知りたい方は、下記のコンテンツがおすすめです。
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